シジュウカラは年間に12万5千匹もの虫を捕ってくれます。
1905年、ドイツのゼーバッハ地方で、ハマキムシが大発生、数マイル四方に及ぶ森林が蚕食される大惨事が起こりました。しかし、自然を愛し、野鳥の保護に努めていたベルレプシュ男爵家の森林、果樹園だけは野鳥が害虫を捕食したので被害は皆無でした。男爵は邸内、所領地の樹木、家屋壁面などに巣箱をかけ、また庭園数箇所に餌場、水のみ場を設けていました。ここで生まれ育った野鳥たちが、森林、果樹園をハマキムシの蚕食による被害から救ったのでした。
1916年、ベルレプシュ男爵に影響を受けた、農林省の内田清之助、葛精一は、日本で最初の巣箱を盛岡高等農林学校(現岩手大学)演習林にかけました。この実験で野鳥の害虫駆除能力が証明され、農林省は野鳥を繁殖させるため、全国各府県に巣箱懸架運動を推進、1927年には、皇居内吹上御苑にもかけられました。
・・・ 井筒明夫先生の バードハウス ・ フィーダー ミュージアム より抜粋。
シジュウカラは糞害とは無関係!?。
シジュウカラの営巣を観察していると、餌を運んだ後で白い物を加えて飛び立つ親鳥を良く見ます。
そうです、雛の糞なのです。
シジュウカラの親は、バードハウスの中に雛が居る事を悟られないように糞を運び出すのでしょうか?
詳しい事はわかりませんが、バードハウスのそばで糞害を見たことはありません。